書店員のネコ日和

偶然遭遇した親子猫の面倒をみるところから物語は始ります。

著者は書店リブロを経てジュンク堂池袋店で勤務する本屋の店員。

この本の面白いところは、ほとんどの猫の本が家で飼われている家猫であるのに対して、この本に出てくる猫は自由気ままに外を歩いて、好きなときに家に来てエサをねだる野良猫が主人公です。

というのも、家では著者の母親が猫嫌いなために家で飼うことは出来ず、野良猫として時々御飯をあげながら、様子を見守って世話をしていくのです。そうして世話をしながらの様子が描かれています。

野良猫と著者と母親との不思議な関係

ある日著者が見つけた親子猫。家で育てようとしますが、母親が猫嫌いなために家では飼えず、仕方なく野良猫として放っておき、自然とエサをもらいに来るときに御飯をあげて、様子を見守っていくことになります。

不思議と野良猫でもエサをやると愛情がわいてきて自分の子供のような感覚になるものです。

姿が見えなくなると心配して探したり、家には他の野良猫も一緒にやってきて追っ払ったりと、猫が巻き起こす騒動は絶えません。他の野良猫とのテリトリー争いも起こったりします。

しかし、最初は親子猫の親と子猫の両方の世話をしていたのですが、いつのまにか子猫だけを世話するようになります。

そうやって子猫だけの世話をするようになります。

野良猫から家猫へと昇格

そんな野良猫の子猫も、ある時他の野良猫との喧嘩で怪我をおいます。

獣医に見せると、家で看病した方がいいと言われ、それをきっかけに野良猫から家猫へと昇格しました。

面白いのが、あれだけ猫を嫌って家に猫を入れるのを拒んでいた著者の母親が、いつの間にか猫好きになって子猫を世話をするようになり、このために家に子猫を招き入れることも出来たのです。

また、著者と母親以外にも、書店の同僚が何人も登場しますが、みんな猫好きばかりであり、猫が好きな人が多いのにも驚かされます。

みなさんのまわりではどうでしょうか?猫好きが多いですか?それとも犬好きが多いでしょうか?猫を飼っている人と犬を飼っている人はまわりにはどちらが多いですか?

この本では猫のことを中心に書かれていますが、それ以外のも著者が書店の店員ということで、最近の書店事情も色々と書かれており、レジ打ちにはアルバイトが多いなど、書店に関する興味深い話も出てきます。

さらには店に来るお客についても少し触れています。

この本は猫好きにはもちろん、家で猫は飼えずに野良猫に時々エサをあげていつかは猫を飼いたいと思っている人には特に共感できる内容になっています。野良猫の実体やテリトリーなどにも触れており、その辺もわかるような内容になっており、面白い一冊です。